導入部
「残業はほとんどありませんよ」
そう聞いて入社したのに、実際は毎日2時間近い残業。「教育は充実しています」と言われていたのに、集合研修は1日だけで、あとは現場任せ。
入社後、「聞いていた話と違う」と感じる新卒薬剤師は少なくありません。なぜ、こうしたギャップは生まれるのでしょうか。
この記事では、調剤薬局の就活で入社後ギャップが起きる構造と、それを防ぐための具体的な見極め方を解説します。
本文1:よくある入社後ギャップ3選
「こんなはずじゃなかった」の実例
新卒で入社したAさん(仮名)も、まさにこのギャップに悩んだ一人です。
① 残業・休日のギャップ
「残業ほぼなし」と説明されていましたが、実際は毎日2〜3時間の残業。
年間休日120日と聞いていたものの、有給は取りづらく、実質的な休みは105日ほどでした。
② 教育体制のギャップ
「研修が充実している」と言われたものの、集合研修は入社初日のみ。
「先輩が丁寧に教えます」と聞いていた現場は、常に忙しく、質問しづらい雰囲気でした。
③ 情報の説明レベルのギャップ
条件自体が嘘というよりも、具体的な説明がなかったことが問題でした。
「繁忙期は少し忙しい」「人による」といった曖昧な言葉の裏側を、Aさんは入社後に初めて知ることになります。
本文2:なぜギャップが生まれるのか
都合の悪い情報を「隠す」薬局の構造
こうしたギャップが生まれる最大の原因は、情報をオープンにしない採用姿勢にあります。
採用を「数」で見る薬局では、とにかく人を集めることが優先されます。その結果、悪い面はできるだけ触れず、いいことだけを伝える傾向が強くなります。
「どうせ新卒はすぐ辞める」
そんな前提があると、入社後のギャップは大きな問題として扱われません。
面接で
「残業はありますか?」と聞いても、
「繁忙期は少しあります」と曖昧な返答。
離職理由を聞いても、「一身上の都合です」と深くは語られません。
一方で、情報をオープンにする薬局は違います。
忙しい時期、現場の大変さ、過去の離職理由まで含めて説明した上で、長く働いてもらう前提で採用しています。
この「隠すか、伝えるか」の違いが、入社後のギャップを大きく左右します。
本文3:ギャップを防ぐ5つの質問
面接で必ず確認すべきこと
入社後ギャップを防ぐには、質問力が欠かせません。
- 「平均残業時間は月何時間ですか?」
「繁忙期による」という答えには、「先月は何時間でしたか?」と具体化しましょう。 - 「有給消化率は何%ですか?」
数字で答えられない場合、実態は取れていないことが多いです。 - 「前任者はなぜ辞めたんですか?」
ごまかす会社は、都合の悪い情報を隠す傾向があります。 - 「1年以内に辞めた人は何人いますか?」
答えられない場合、離職率が高い可能性があります。 - 「店舗見学は可能ですか?」
見学を嫌がる場合、見せられない現実があるかもしれません。
本文4:誠実な薬局の特徴
情報をオープンにする薬局の見分け方
誠実な薬局は、いいことも悪いことも隠しません。
- 忙しい時期や大変な点も正直に説明する
- 残業時間や有給消化率を数字で答える
- 離職理由を具体的に説明できる
- 店舗見学を積極的に勧める
- 「うちは合わないかもしれません」と正直に伝える
こうした姿勢は、長期雇用を前提にしている証拠でもあります。
まとめ
ギャップを防ぐのは「質問力」
入社後ギャップは、情報の非対称性から生まれます。
薬局が隠している情報を、質問によって引き出せるかどうかが分かれ道です。
曖昧な回答やごまかしは、重要なサイン。
面接は「選ばれる場」ではなく、「自分が選ぶ場」でもあります。
あなたが納得して働ける薬局を選ぶために、遠慮せず質問してください。
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